いつもひとこと

forgotten days

『精霊流し』byグレープを初めて聴いた

WOWOWプラスでさだまさし氏のコンサートが放送されていたので見た。

この方のコンサートはトークがメインで歌がおまけ、というジョークを耳にしたことがある。それから興味を持ち、この度テレビにて初視聴とあいなったわけであるが、

音楽めちゃいいじゃん…。

これはコンサートに行きたくなる。が、直近で開催されるコンサートは最寄りの地域だと完売。さもありなんと感じるくらいにいいコンサートだった。

wikiによると、氏は”グレープ”というグループで活動し、『精霊流し』(しょうろうながし、と読む)という曲で全国的な人気を得た、とあった。さっそくYOU TUBEで聴いてみたところ、これが素晴らしかった。

ひんやりしたバイオリンの音色のイントロから、川の流れのようなメロディー、切れかけた細い糸みたいな繊細さを感じる声。こりゃすごい。すごいぞ。すごいぞ!

もちろんトークも面白かった。ただ、面白いトークより真面目な話の方が印象に残った。氏の祖父の話に始まる戦争の話。そんな時代を生きた人が見る現在、今そこで起きている戦争の話。勝者と敗者の世界の捉え方の違い。

汝の敵を愛することができたなら。そんな思いを抱く年齢だという。

当人もおっしゃていたが、これがむずかしい。氏の声を受け取る側としてもむずかしいと思う。我が身を振り返れば振り返るほどそうなってしまう。愛せなくとも、害さないくらいはできよう、と自戒するしかない。

それはそれとして、いい音楽を聴いた。今日はひな祭り。流し雛。